[news] Pentium M 関連

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Pentium M (開発コード名:Banias) は、Intel が省電力のモバイル用に1から作り直した CPU です。

<Centrino 関連> では、Pentium M を含めたブランド全般として別に取り扱っています。

IDF での Pentium M の履歴は以下の通り。

今までの情報を纏めると以下の通り。

1. μOPs を減らすことによる省電力化

Processor の内部命令(μOPs)を極力減らすことで省電力を実現しているようです。一つ一つの技術はセコイ^H^H^H小粒ですが、これが纏まると省電力化に寄与することになるのでしょうか。IA-32 アーキテクチャが行き詰まった感じがするのは気のせいでしょうか?

2. 次世代 SpeedStep (Geyserville III?)

従来の「Maximum Performance Mode」と「Battery Optimized Performance Mode」に「adaptive mode」が加わるらしい。これは従来の2モードを動的に変更させる物らしい。さらに2モードだけとは限らず、さらに細かく設定できることも示唆しています。

3. 新たなるパフォーマンスアップ

Banias は L2 cache を 1MB 積むことになりそう(2世代目のDothanは2MBを予定)。これは L2 cache 自体、消費電力が少ない割にパフォーマンスアップに繋がりやすいからだそうな。Pentium 4(Northwood) の総トランジスタ数「5500万」と比べ、Banias は「7700万」、「ダイの40%がL2キャッシュSRAMで占められる」んだそうな。

「Banias 1.6GHzはNorthwood 2.4GHzと同性能?」というのも気になる所。

4. Baniasと密接な関係の Chipset

Centrino 発表直後では Intel 855PM(Odem)、Intel 855GM(Montara-GM) が発表されています。両者の Chipset の違いについては以下の記事が詳しいです。

5. Pentium M の Celeron 版?(Banias-Celeron?)

Centrino 発表直後に公開された Sony の新 VAIO U には Pentium M の Celeron 版とも言える CPU が搭載されていることで話題になっています。Celeron 版は Pentium M と比べ L2 cache を半分の 512KB にし、新 SpeedStep のサポートを削除、最低クロックの 600MHz で動作するのが特徴らしい。

<Crusoe> を意識した政策であろうというのが一般的な見方。

6. 次世代 Pentium M、Dothan

90nmプロセス版のPentium M。L2 cache は 2MB。Merom、Gilo という計画もあるそうな。


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関連情報

以下は <IDF(2003年春) 関連> の記事です。


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