[news] Sender ID (送信者認証技術) 関連
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Sender ID は、送信者の E-Mail Address の認証を行い、詐称を防止する技術です。
Sender ID は、spam や最近大きな社会問題となりつつあるフィッシング詐欺に有効な技術として注目されています。特徴としては以下の通り。
- Sender ID = Caller ID + SPF
Sender ID は Microsoft 社の Caller ID for Email と Pobox.com 社の SPF (Sender
Policy Framework) を合わせた総称の技術を指します。
- 受信側の SMTP server と送信側の DNS server の双方の対応が必要
送信側の DNS server の対応も必要不可欠なため、この技術を生かすにはより多くの
DNS server が Sender ID をサポートしてもらう必要があります。大手 ISP やオンラインバンク等はフィッシング詐欺への対策にもなるので早期に実装される気がします。
[#503724] によると Hotmail で Sender ID の実装が確認出来ています。
- Sender ID のライセンス問題
Apache、Debian を始め、オープンソース陣営は、Sender ID の不支持を発表しています。
一つにはオープンソースには必要不可欠な自由な使用、配布、修正が出来ないライセンス
(Royalty-Free Sender ID Patent License Agreement) を Sender ID の使用条件に科しているからです。「無償」であっても「自由」ではないのです。
もう一つにはソフトウェア特許問題があります。Microsoft 社は Sender ID に係わる技術に対して特許を申請していることを示唆しています。現在、特許申請を行っている最中でその内容については一切分からない状況のようです。ソフトウェア特許により更に制限が加わる可能性は否定出来ません。
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お勧め
- [http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/OPINION/20041115/152576/] (04.11.16)
IT Pro の記事「どうなる? メールの送信者認証」。よく纏まっています。お勧め。SPF、PRA、DomainKeys
の一長一短についての解説あり。どの道、spam やフィッシングに対しての特効薬というわけではなく、対応手段がひとつ増えたという認識の方が良さそう。
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