[M.D.L. 今機器] HDA-iE80SET

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HDA-iE80SET

HDA-iE80SETは、[I-O DATA] 社の IEEE1394/USB2.0 セットの外部拡張ハードディスクです。これは IEEE1394 HDD モデルに USB 2.0 コンバータケーブル [USB2-iCN] が付属されたキャンペーンモデルです。Linux の dmesg(ieee1394hdd.txt) からすると、SAMSUNG 社の [SV8004H(Samsung Electronics)] のようです。うーん。

今回は、IEEE1394 と Hi-Speed USB との速度も測定しています。

<IEEE1394 関連>、<USB2.0 関連> も参考になるかもしれません。

HDA-iE80SET


動作環境


動作確認手順

IEEE1394/USB2.0/USB 共に SCSI device として認識されました。Knoppix の root shell にて mount していますが、sudo コマンドを使えば普通の shell でも問題無く mount 出来ました。以下のような感じ。私の環境では sda1 と認識されました(dmesg で確認)。

mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/test

IEEE1394

残念なことに起動状態では IEEE1394 ボードは認識されず、module は読み込まれていないようです。手動にて module を読み込ませました。ohci1394 が install された時点で 1394HDD を認識し、sdp2 module も自動的に読み込まれました。

#modprobe ohci1394

#dmesg → (txt)
#cat /proc/bus/ieee1394/devices → (txt)

USB 2.0 (Hi-Speed USB)

これも残念なことに起動状態では USB2.0 ボードは認識されず、module も組み込まれていませんでした。どうやら mother board 側の module を見つけた所で満足してしまっているようです。取り敢えず手動にて module を組み込ませました。本来、OHCI Driver は必要無いのですが、折角、NEC Host chip もサポートしていることですので組み込んでしまいました。

#modprobe ehci-hcd
#modprobe usb-ohci

#dmesg → (txt)
#cat /proc/bus/usb/devices → (txt)
#lsusb → (txt)

USB

mother board に内蔵されている USB(Full-Speed, UHCI) にて接続確認を行いました。接続した時点で既に HDD を認識しています。

#dmesg →(txt)

Benchmark

[USB 1.1 vs USB 2.0 Benchmark(柴田(ひ)食堂)] を参考に、以下の2通りのテストを行いました。

  1. 大きいファイルのコピー [http://www.ring.gr.jp/archives/linux/knoppix/iso/knoppix-20021017.iso]
    700MB 程度の大きなファイルのコピーした時間を測定しました。使用したデータは Knoppix 日本語版(02.10.17) iso データ(約690MB)。HDD 上に data1 という Dir. を作成し、そこにファイルをコピーし、以下のコマンドの実時間を測定しました。
    Linux の場合:cp -rv data1 test1
    Windows の場合:xcopy /E \data1 test1\
  2. 小さいファイルのコピー [http://www.ring.gr.jp/archives/linux/kernel.org/kernel/v2.4/patch-2.4.20.bz2]
    比較的小さなファイル(数KB)を 10000 個程度コピーした時間を測定しました。使用したデータは Linux Kernel 2.4.20 を展開した物を使用しました。HDD 上に data2 という Dir. を作成し、そこにファイルを展開。以下のコマンドの実時間を測定しました。
    Linux の場合:cp -rv data2 test2
    Windows の場合:xcopy /E \data2 test2\

極力、Fragment が起こらない様、一回のテスト終了毎にファイルを削除しています。
File format は Windows との比較もあるので FAT32 を選択しました。
時間測定は Windows は [Cygwin] の GNU time コマンドを抜き取ったものを使用し、Knoppix は bash の time を使用しました(GNU time は install されていないんですね)。

結果

IEEE1394/USB2.0 では Knoppix が良い成績を収めています。ただし、test2+USB2.0 のケースでは file system の破壊と言う最悪の結果が出てしまいました。実戦では使用したくない気分です。依然、開発段階なのでしょうか。USB2.0 の速度が IEEE1394 と比べ振るわないのは、多分、[USB2-iCN] の仕様のような気がします。他のチップならばもう少し良い勝負が出来るんじゃないかと思う次第。

Windows が振るわなかったのは xcopy を使用したからではないかと考えています。昔から xcopy のパフォーマンスの悪さは聞いていましたから。ただ、Microsoft 標準で Dir. copy 出来るコマンドといったら昔から xcopy しかありませんし、問題は無いはずです。

#つーか、IE ばかり力入れているんぢゃ無くて、notepad とかコマンドのバージョンアップしておくんなまし。

1. test1

- Knoppix Windows 2000 Windows 98SE Mac OS X
IEEE1394 1分12秒 4分22秒 3分13秒(*1) 1分28秒
USB 2.0 1分47秒 5分16秒 2分28秒 -
USB 1.1 30分48秒 23分51秒 24分44秒 31分5秒
(*1) 今回3回測定したが、Win98 は全体的に測定値のバラツキが大きかった。このケースでは測定に 50 秒もの開きがあったが、そのまま平均値を記載した。

2.. test2

- Knoppix Windows 2000 Windows 98SE Mac OS X
IEEE1394 2分9秒 2分55秒 2分51秒 11分12秒
USB 2.0 測定中止(*1) 3分9秒 2分53秒 -
USB 1.1 12分48秒 7分35秒 8分15秒 17分8秒
(*1) ある程度ファイルのコピーが進むと急にコピーのスピードが落ち、その後 umount すら出来なくなりました。どうやらコピー中にファイルシステムを破壊しているようです。scandisk で元通りになった。HDD の破壊も考えましたが、scandisk のセクターチェックでも問題は見つからず、依然、W2K/98SE では問題が発生しないので、Knoppix 固有の問題と判断しました。
発生確率2/2。

Appendix

折角なんで [USBView] の Log も置いておきます。

[Knoppix] EHCI で接続した時の Log (HDD)、(EHCI Host)

EHCI で接続した時の USBView

[Knoppix] UHCI で接続した時の Log(hdd)

UHCI で接続した時の USBView

参考にした page


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